読書記録(短い日記)
今週三日ほど小渕沢の宿に行って読書合宿をした.一昨年の夏にゼミ合宿で泊まったところだったのでオーナーご家族とは顔見知りで色々とよくしていただいた.そして運よく貸切状態だったのでのびのびと過ごすことができた.薪ストーブに薪を焼べつつダラダラ読書をするというのは初めてやったが毎年やりたいと思う.
持って行った本は「地下室の手記」と「人間失格」,「夜は短し歩けよ乙女」,「そして誰もいなくなった」とあと国際関係論や平和学の入門書の6冊.行きの鈍行電車に乗った段階から読書を始めていたが結局最初の3冊しか読み終わらなかった.学術書に至ってはほんのさわりの部分しか読めていないがまあ仕方がない.
なんとなく「地下室の手記」と「人間失格」を一緒に持って行って読んだけれど,2冊とも徹底した自己分析と自己批判の2点で共通していて,それでいて各々の主人公は対照的だというのが印象に残った.「地下室の手記」では主人公が早々に人間に愛想を尽かしてしまっているのに対して「人間失格」の主人公なんか人間の優しさとか純真さに期待して裏切られちゃったしね,かわいそう.
森見登美彦の作品は昨年の今頃に「太陽の塔」を読んだきりだったので実に一年ぶりだった.とりあえず樋口さんみたいな地に足つかない人になりたいと思った.久しぶりに「太陽の塔」を読もうと思って本棚を見たがなかった.どこかに旅に出たのだろうか.
[以下とりあえず記事に出した本のリンクを貼るコーナー]