読書記録(短い日記)
4月に入ってから3作品ほど小説を読んだ.
「Another」綾辻行人
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 文庫
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何年か前になんだか有名になったっぽい作品である.3年ほど前に映画を観て「うわぁク○だなぁ」と思い,ネットで調べたら原作&アニメの評判がよかったこと(そして原作の叙述トリック)を知って以来いつか読んでおこうと思っていた.つまり,「よりによって駄作呼ばわりされた映画を先に観てオチがわかってしまった状態で原作を読む」という悲痛極まりない読書体験をする事になったのである.実際,上巻を読んでいる途中まではオチがどういうものか忘れていたのだが,その日の入浴タイムにフラッシュバック的にオチを思い出してしまいとても悲しかった.
とはいえ,そんな状態でもとても面白く読めた.綾辻行人万歳
「フリークス」綾辻行人
3日前ブックオフで購入した短編集.綾辻行人の短編集は「眼球綺譚」を読んで以来だった.精神病棟の患者にスポットライトを当てた短編だったが,ミステリ小説はそこまで読んだことがないので,「わーすごーい」という読後感があった.
しかし眼球綺譚もそうだったが,読んでいる途中でオチがわかってしまうものがいくつかあった.そういうものなのだろうか.「オチがわかったワイ天才で草」という感じで自己肯定感が高まるので,読書体験としては結構気持ちの良いものだと思う.
「黒い家」貴志祐介
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: Kindle版
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フリークスと一緒に買った本,ちょうど108円コーナーにあったので買った.何がネタバレになるかわからないのでぼかしまくるが,「何かが変だ」という直感から始まった疑問が,物語が進むにつれ,それに答える形で裏で渦巻いていた狂気が露わになる過程が生々しく一気に読み進めてしまった.深夜に.読了後は正直怖くて寝付けなかった.
ただ(完全に個人の好みだけど)殺す描写はなけれど,作中でペットが殺されるのは自分としてはとても胸が痛んだ.作中で人が殺されてもなんとも思わないのに.
あまりミステリやホラーものを読んだことがなかったので,良い読書体験になったと思う,知らんけど.個人的には綾辻作品をもっと読みたいので,時間と金に余裕が出来次第手を出したい.